2015年4月30日木曜日

「萩の筆」書作が立派な軸装に

 既にご紹介の、H先生手造りの
「萩の筆」による書作が、立派な
掛け軸に変身しました。
恥ずかしいような稚拙なものを、
これほど大切にしていただき感
激です。
 H先生ありがとうございます。






















雄石の酔筆戯れ書















































































麦の穂の つんと見上げて 鯉のぼり

 萌木の柔らかな 優しい
グラデーションから 新緑 
霧島つつじの燃える深紅 
薫風走り 胸躍る季節到来・・・
 「紙喰い虫」 精進あるのみ
ますます張り切っています。



 原爆行---原爆の行(うた)
          土屋 竹雨


怪光一綫下蒼旻
かいこういっせん そうびんよりくだり
忽然地震天日昏
こつぜんとして ちふるい 
てんじつくらし
一刹那間陵谷変
いちせつなのかん りょうこくへんじ
城市台榭帰灰燼
じょうしたいしゃ かいじんにきす


此日死者三十万
このひ ししゃ さんじゅうまん
生者被創悲且呻
せいじゃは きずをこうむり
 かなしみかつうめく
死生茫茫不可識
しせいぼうぼうとして しるべからず
妻求其夫児覓親
つまはそのおっとをもとめ
 こはおやをもとむ


阿鼻叫喚天地動
あびきょうかん てんちにとよもし
陌頭血流屍横陳
はくとうちながれて しかばね
 おうちんす
殉難殞命非戦士
じゅんなんして いのちをおとすは
 せんしにあらず
被害総是無辜民
がいをこうむるは すべてこれ
むこのたみ


広陵惨禍未曾有
こうりょうのさんか いまだ
かつて あらざるに
胡軍更襲崎陽津
こぐん さらにおそう きようのしん
二都荒涼鶏犬尽
にと こうりょうとして けいけんつき
壊牆墜瓦不見人
かいしょう ついが ひとをみず


如是残虐天所怒
かくのごとき ざんぎゃくは
 てんのいかるところ
驕暴更過狼虎秦
きょうぼう さらにすぐ ろうこのしん
君不聞啾啾鬼哭夜達旦
きみきかずや しゅうしゅうたるきこく
 よるよりあかつきにたっするを 
残郭雨暗飛青燐
ざんかく あめくらくして せいりんとぶ


 現代日本の漢詩人 土屋竹雨
  名は久泰(1887~1958)
  大東文化大学長を務めた

 中国二千有余年の反戦詩の伝統
が現代日本にも、受け継がれている
作品に触れ、興奮を覚えます。
 何時の日か、書作に挑戦したい
ものです。
 平和を守る気概を込めて・・・



第42回日本の書展茨城展より
  2015年4月11日(土)~4月16日(木)
  茨城県民文化センター展示室























茨城書壇選抜展 出展作品






























































 お忙しいところ、ご覧いただいた
皆さん、ありがとうございました。
 感謝申し上げます。
 
出展させていただいたものの、
あまりの稚拙さに恥じ入るばかりです。
 精進あるのみです。がんばります。